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股関節の仕組みと役割は?

股関節は、骨盤の臼のような寛骨臼と太ももの骨(大腿骨)の先端にある球形の大腿骨頭が組み合わさってできていて、私たちが歩いたり、走ったりするときに、身体を支えています。その動きはとても複雑で、力を吸収するクッションのような役割を果たし、足をひねる運動(回旋運動)もできるようになっています。

股関節しくみ

健康で正常なひざ関節は、曲げ伸ばしのとき、半月板や軟骨がクッションとなり痛みを生ずることはありません。しかし、若いときには柔らかく滑らかだった軟骨も、加齢によりだんだん硬くなり、クッションの効果が失われてしまうことがあります。その結果、ひどい場合は軟骨が擦り減り、骨がこすれて痛みを生じてしまいます。これが、変形性ひざ関節症です。 進行具合によっては、投薬や注射、およびリハビリなどで治療が可能ですが、症状がひどく、日常生活に支障がある場合などは、人工ひざ関節置換術が必要となります。変形性ひざ関節症は、50歳前後から増加し、70歳代後半がピークとなります。また、どの年齢層においても女性の方が多いとされています。

股関節を痛めると

人工股関節は、特殊な金属やセラミックスなどでつくられていて、痛んだ股関節に代わって、患者さんの身体を支えてくれます。一般的に耐用年数は15~20年で、60~65歳以上の方が対象となります。大きさや機種など、患者さんに適したものを選んで使用します。

人工股関節とは?

日頃から私たちは、立ったり、座ったり、歩いたり、走ったりして、意識することなく股関節を使っています。しかしながら、もともと複雑な動きをしている箇所ですから、知らず知らずのうちに痛んでしまうこともあります。股関節が故障すると、痛みを伴うことはもちろん、これまでできていた何気ない行為が苦痛になり、下半身は安定せず、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。また、ひどい場合には、「変形性股関節症」や「関節リウマチ」などによって、股関節全体を変形させてしまう障害になってしまうこともあります。これらの治療に大きく役立つのが人工股関節です。

人工股関節を使う利点

踏ん張っても痛くなくなる!

変形した関節部分を人工股関節に置き換えることで痛みがなくなります。これまで外出を躊躇していた人も、安心して外出できるようになり、生活そのものが豊かになります。

動きがよくなる!

動かしづらかった関節の動きも改善されます。