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リハビリテーションは積極的に

まずは、簡単な運動からスタート

リハビリテーションは、手術翌日から行います。まずは、ベッドの上でできる簡単な運動からスタートし、患者さんの状態を確認しながら、少しずつ負担のかかる運動に移行していきます。平均的に、手術後3日目で病室内の歩行が可能になり、その後は1週間ごとに平行棒や歩行器などを使って運動を進めていきます。

手術後4週間を経過すると、普通の歩行が可能になり、さらに階段の昇降運動なども取り入れ、退院後の日常生活がスムーズに行えるようにしていきます。

リハビリテーションの例

  • 股関節周辺の筋肉を鍛える「筋肉強化訓練」
    股関節の周囲の筋肉を鍛えながら、筋肉を回復する運動です。股関節に力を入れて伸ばす運動や股関節を伸ばしたまま脚を持ち上げる運動などがあります。
  • 歩行訓練
    歩行器や平行棒を使って歩く運動を行います。その後、松葉つえや一本つえなどの練習を行い、場合によっては階段の昇降運動なども行います。
  • 手術後の脱臼予防について
    人工股関節は、動きによって脱臼する場合があります。股関節の周辺の筋力がつき、新しい関節が安定するまでは、日常生活でも、十分注意してください。また、禁止されている動きもあります。手術の方法や人工股関節の状態、また、患者さんの骨格などによっても脱臼しやすい方向が異なりますので、医師によく確認してください。