ABOUT KNEE JOINT 02
主な膝関節の障害
変形性ひざ関節症とは
健康で正常なひざ関節は、曲げ伸ばしのとき、半月板や軟骨がクッションとなり痛みを生ずることはありません。しかし、若いときには柔らかく滑らかだった軟骨も、加齢によりだんだん硬くなり、クッションの効果が失われてしまうことがあります。その結果、ひどい場合は軟骨が擦り減り、骨がこすれて痛みを生じてしまいます。これが、変形性ひざ関節症です。
進行具合によっては、投薬や注射、およびリハビリなどで治療が可能ですが、症状がひどく、日常生活に支障がある場合などは、人工ひざ関節置換術が必要となります。
変形性ひざ関節症は、50歳前後から増加し、70歳代後半がピークとなります。また、どの年齢層においても女性の方が多いとされています。
変形性ひざ関節症
- 特に関節の内側が狭くなり、凹凸ができてくる
- 軟骨の下の骨が硬くなってくる
- 骨にとげができてくる
関節リウマチとは
関節リウマチは、ひざ関節の潤滑油ともいうべき関節液をつくる滑膜が炎症を起こすことから、痛みや腫れを引き起こすもので、症状が悪化すると骨が変形してしまう場合もあります。 治療は、薬品や注射を使って、全身的に行うことが重要ですが、関節が壊れてしまうなど症状がひどくなった場合には、人工ひざ関節置換術を行います
関節リウマチ
- 関節全体が狭くなり、凹凸ができてくる
- 骨が弱くなってくる
人工ひざ関節置換術は
人工ひざ関節置換術は年間に数万件行われている手術で、手術を受ける患者さんのうち、変形性ひざ関節症と関節リウマチが原因となっているケースが、全体の90%以上を占めています。また、男性よりも女性に多く見られます